故障者リスト入りは吉兆か。
シーズン終盤に田中将大の価値は上昇する

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

「右肩が本当に厳しい状態であれば、たとえ軽くであってもキャッチボールすらできないはずだ。(炎症は)おそらく軽度だから、先発機会を1度飛ばすだけで済むのではないか」

 8月14日、 ヤンキース田中将大が5日ぶりにキャッチボールを再開したという話をすると、MLBのライバルチームのトレーナーはそう分析していた。

14日のメッツとの試合前に、ファンにボールを投げる田中14日のメッツとの試合前に、ファンにボールを投げる田中 その言葉通り、故障者リスト(DL)に入っている田中の右肩炎症は深刻な状態ではなかったのだろう。現地メディアの報道によると、規定の10日間が終了する22日からのタイガース3連戦で復帰する見通しだという。

 8月12日にDL 入りが発表された際には、田中自身も「この時期にチームを離れるというのはフラストレーションが溜まりますけど、そんなに長い期間は離れないで、戻ることができると信じている。力強くなってマウンドに上がれると思っています」というコメントを残している。その言葉通り、早い段階で復帰登板のチャンスが訪れそうだ。

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