2017.08.23

ジーターは新生マーリンズに
「44歳イチロー」の居場所をつくるのか

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 MLBの各チームの残り試合数は40を切り、レギュラーシーズンは終盤に差し掛かっている。プレーオフ圏内のチームがラストスパートを目論む中、ポストシーズン進出が難しくなったチームは、早くも来季に向けての準備を整え始めている。

20日のメッツ戦で、メジャー歴代40位となる2602試合出場を果たしたイチロー ナショナル・リーグ東地区の4位で、ワイルドカード争いでも12位に沈むメッツは、この1カ月の間にジェイ・ブルース、カーティス・グランダーソン、ニール・ウォーカー、ルーカス・デューダといった実績あるベテランを次々と放出した。

 一方で、8月18日からのメッツとの3連戦を2勝1敗で勝ち越し、ワイルドカード獲得まで6.5ゲーム差(5位)に迫ったマーリンズは、判断の難しい位置にいる。プレーオフ進出への望みを残してはいるものの、球団の身売り問題でチームの周囲は揺れ続けているのだ。

 8月11日、実業家のブルース・シャーマンと元MLBのスーパースターであるデレク・ジーターを中心とするグループが、マーリンズを買収することで合意したことが報道された。譲渡額は12億ドル(約1300億円)。これが正式に決まれば、ジーターが編成部門のリーダーになり、チーム作りを担当すると見られている。チーム創設から24年のうち18年のシーズンで負け越してきた”弱小球団”は、ようやく新時代へと足を踏み出すことになった。