ファンの度肝を抜くWBC各国代表
メジャーリーガーの「必見プレー」 (6ページ目)
そして最後はドミニカ共和国代表、スターリング・マルテ(ピッツバーグ・パイレーツ)の外野守備です。2012年にメジャーデビューを果たしたマルテは、2013年からレフトのレギュラーとなり、2015年~2016年と2年連続でゴールドグラブ賞とフィールディング・バイブル賞をダブル受賞しています。
2012年以降の5年間で、DRSの合計はメジャー6位の73。昨シーズンはレフトでメジャートップの19DRSをマークしました。また、16人ものランナーを刺殺した数字もメジャーの外野手全体1位でした。今シーズンはチームの顔であるWBCアメリカ代表のアンドリュー・マカッチェンをライトに追いやり、マルテが新たにセンターのポジションにつく予定です。
ずば抜けた身体能力を持ち、俊足を生かした守備範囲と強肩はメジャー屈指。マルテはWBCでも守備でファンを大いに沸かしてくれることでしょう。アメリカ代表をしのぐ強打者ぞろいのバッティングばかり注目されがちなドミニカ共和国代表ですが、外野のポジションにマルテがいることも注目しておいてください。
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)
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