グリエルも参戦。アストロズ青木宣親、
ポジション争いのライバルは?
メジャーリーグ各球団のキャンプがスタートし、メジャー6年目の青木宣親選手も2月18日のキャンプインに向けて、ヒューストン・アストロズのキャンプ地であるアメリカ・フロリダ州に入りました。青木選手にとってアストロズは、メジャー5球団目となる新天地。まずはこのキャンプで首脳陣にアピールすることが定位置獲りへの第一歩となります。ポジション争いで青木選手のライバルとなるのはどんな選手たちか、まずはアストロズの戦力状況を紹介しましょう。
新天地アストロズでレギュラー奪取に挑む青木宣親 今オフ、アストロズは大型補強を敢行しました。昨年11月にFAのジョシュ・レディックと4年総額5200万ドル(約59億円)で契約に合意。2012年のオークランド・アスレチックス時代には自己最多の32本塁打を放ち、ゴールドグラブ賞も受賞した外野手です。昨年はロサンゼルス・ドジャースで10本塁打に終わりましたが、自己最高の打率.281をマーク。39個のフォアボールに対して三振は56個と、選球眼のよさも光っていました。「左打ちの外野手」は、まさにアストロズが求めていた選手です。
また、昨年12月にはFAになっていたメジャー20年目のカルロス・ベルトランとも1年1600万ドル(約18億円)で契約。スイッチヒッターとして歴代4位の通算421本塁打を誇る大ベテランです。昨シーズンも打率.295・29本塁打・93打点と、そのパワーは健在。151試合の出場のうち67試合でライトを守るなど(残りはDH)、39歳になっても守備でも使える選手です。
1 / 5
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)