ファンの度肝を抜くWBC各国代表メジャーリーガーの「必見プレー」

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 3月6日、待ちに待ったワールドベースボールクラシック(WBC)が始まります。メジャーリーグで活躍する選手の多くが各国代表チームの一員に選ばれました。そこで今回は、今年のWBCでぜひともチェックしてもらいたい必見プレーを紹介します。

アンドレルトン・シモンズ(オランダ代表)の華麗な守備は必見だアンドレルトン・シモンズ(オランダ代表)の華麗な守備は必見だ まずはベネズエラ代表、ホセ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)のバッティングです。特に彼のコンタクトヒット技術に注目してください。ご存知のように、今や現役最高のバッターと称されるアルトゥーベは、昨シーズンもア・リーグ最高打率(.338)をマークし、ここ3年間で2度目の首位打者に輝いています。

 また、メジャー最多となる216安打を放ち、イチロー選手以来(2001年~2010年/当時シアトル・マリナーズ)となる3年連続200安打を達成しました。これは右バッターにかぎって言えば、2003年~2007年のマイケル・ヤング(当時テキサス・レンジャーズ)、2005年~2007年のデレク・ジーター(当時ニューヨーク・ヤンキース)以来の快挙です。

 アルトゥーベのバッティングの特徴は、とにかく初球から積極的に打つこと。昨シーズンも初球を打ったときの打率は.375で、バッター有利のカウントでの打率は.424という驚異的な数字を残しました。

1 / 6

著者プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る