異常なペースのイチロー3000本ほか、
MLB史に残る今年の重大事 (5ページ目)
NBAのクリーブランド・キャバリアーズが創設されたのは1970年。誕生当初は勝率が伸びず、その後の順位も上昇しては下降するという状況が続いていました。しかし今年6月、球団創設46年目にして初のNBAファイナルを制覇。クリーブランドの街は大いに盛り上がりました。
そのキャブスが優勝した6月に快進撃を見せたのが、1901年創設のクリーブランド・インディアンスです。球団新記録となる14連勝をマークし、ア・リーグ中地区の首位を奪取。その勢いに乗って地区優勝を成し遂げ、さらに19年ぶりのリーグ制覇までも果たしました。
結果的にワールドシリーズでは敗れたものの、かつて映画『メジャーリーグ』で低迷するチームの題材に使われるほどのお荷物球団だったインディアンスの飛躍は、クリーブランド市民を歓喜させました。なにより、今年メジャー30球団中21位のチーム年俸総額(約1億1470万ドル/約127億3000万円)は、プレーオフに出場した10チームのなかでダントツに低いのです。これほどのスモールマーケットで結果を残したことは、もっと賞賛されるべきことだと思います。
【第1位】500万人が歓喜に沸いたシカゴ・カブス108年ぶりの世界一
やはり最後は、この話題で締めくくらないといけないでしょう。1945年の「ヤギの呪い」以降、相次いで不吉な出来事に見舞われてリーグ優勝すらできなかったシカゴ・カブス。それが今年、71年ぶりにナ・リーグを制し、ようやくその呪いを解きました。
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