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MLB戦力補強分析。
オフの「勝ち組」「負け組」・ア・リーグ編 (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 その結果、マリナーズは40人のロースターのうち、4割以上がニューフェイスになりました。先発にはフェリックス・ヘルナンデスと岩隈投手に次ぐ3番手として、昨年レッドソックスで11勝をマークしたウェイド・マイリーを獲得。ブルペンには、新クローザー候補としてセントルイス・カージナルスからFAとなったスティーブ・シシェックを加えました。

 一方、野手にはエンゼルスからクリス・アイアネッタを女房役として引き抜き、一塁は昨年ブルワーズで20本塁打を打ったアダム・リンド、センターにはテキサス・レンジャーズから俊足好打のレオニス・マーティン、そしてレフトには青木選手を補強。半数のポジションを新加入が占めることになります。

 一方、ア・リーグのなかで補強がうまくいかなったのは、西地区のロサンゼルス・エンゼルです。このオフは、アトランタ・ブレーブスから「メジャー最高のショート」と称されるアンドレルトン・シモンズと、ナショナルズからキューバ出身のユネル・エスコバーという三塁手を獲得しました。しかしながら、本来もっと強化しなければならないポジションを固めることなく、オフの補強を終了してしまったのです。

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