MLB戦力補強分析。
オフの「勝ち組」「負け組」・ア・リーグ編 (4ページ目)
1997年にフロリダ(現マイアミ)・マーリンズを球団初の世界一に導き、2000年代にタイガースのGMとして手腕をふるったデーブ・ドンブロウンスキーが、昨年8月にレッドソックスの社長に就任。このオフの積極的な動きは、彼の存在が大きいと思います。
ちなみに、ア・リーグに所属する他の日本人メジャーリーガーのチームはどうなのか。
まず、田中将大投手の所属するニューヨーク・ヤンキースの補強を見ると、こちらも「勝ち組」と言えるでしょう。以前、「球団史上初のFA選手獲得ゼロ。ヤンキースはケチになったのか?」というコラムを書きましたが、オフシーズンの補強は的確だったと思います。
ヤンキースにとって最大の成功は、「人類最速の男」と称されるアロルディス・チャップマンを獲得できたことでしょう。彼がリリーフ陣に加わったことで、左のアンドリュー・ミラーと右のデリン・ベタンセスと合わせて、「メジャー史上最速の救援トリオ」が誕生しました。DV疑惑によってチャップマンは開幕から30試合の出場停止処分を科せられましたが、リリーフの層は厚いので問題ないと思います。
また、岩隈久志投手と青木宣親選手がチームメイトになったシアトル・マリナーズも悪くありません。昨年9月に新GMとしてジェリー・ディポトが就任するやいなや、マリナーズはなんと総勢17名もの選手を新たに加えています。
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