イチローにA・ロッド、K・ロッドも。
大記録に挑むメジャーリーガーたち (4ページ目)
メジャーの長い歴史のなかで、通算3000イニングを投げたのは過去132人もいます。しかし現役選手では、14年連続シーズン200イニング以上を投げたマーク・バーリー(トロント・ブルージェイズからFA)ただひとり。分業制が確立した今のメジャーリーグでは、長いイニングを投げることが難しくなっているので、21世紀においてこの記録はすばらしいと思います。
サバシアはイチロー選手やプホルスと同じ2001年デビュー組。昨年10月にアルコール依存症で入院しましたが、今年は完全復活に意気込んでいます。対するコローンは、現役最年長の42歳。2015年シーズンも14勝をマークし、昨年12月にメッツと1年契約を結びました。メジャーを引っ張ってきた偉大な投手たちなので、ぜひとも大台を突破してほしいです。
そして最後は、リリーフピッチャー。"K・ロッド"ことフランシスコ・ロドリゲス(デトロイト・タイガース)があと14セーブで通算400セーブに到達します。2008年にメジャー記録の62セーブをマークしたK・ロッドは、今年の1月7日に34歳となりました。しかし、昨年もミルウォーキー・ブルワーズで38セーブを挙げるなど、今もMLBを代表するクローザーとして活躍しています。
K・ロッドは現在386セーブで歴代7位。その先には、デニス・エカーズリー(390セーブ)、ビリー・ワグナー(422セーブ)、そしてジョン・フランコ(424セーブ)といった稀代の名クローザーの記録も迫っています。昨年と同じように今シーズンもセーブを量産していけば、一気にメジャー歴代4位に躍り出る可能性は十分にあります。
2月にメジャーがキャンプインすれば、シーズン開幕まであっとういう間です。彼らがいつ、大台を突破するのか楽しみで仕方ありません。
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)
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