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青木宣親が再び「不動の1番バッター」となるためには? (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 青木選手が再び「不動の1番バッター」となるには、何がポイントとなるのか――。それはやはり、高い出塁率を維持し、積極的な走塁と得点力でパガンとの勝負に勝つことです。パガンは昨シーズン、打率.300・出塁率.342という好成績を残しましたが、今シーズンは打率.264・出塁率.297と大きく数字を落としています。一方、青木選手は打率.310・出塁率.374と、パガンを大きく上回っています。

 もちろん、パガンもあっさりと1番の座を譲るつもりはないでしょう。昨シーズンは大事なシーズン終盤をケガで欠場し、プレーオフ、そしてワールドシリーズも出場できませんでした。ジャイアンツは2年ぶり8度目の世界一に輝きましたが、パガンはそれに貢献できていません。今シーズンにかける意気込みは、かなり強いものがあるでしょう。

 ただ、青木選手には「1番バッター」としての魅力的なデータがあります。それは、「第1打席の打率」と「三振率」です。ケガをする前、青木選手の第1打席での成績は打率.362と、非常に優秀な数字を残していました。第1打席でマークした21安打は、ナ・リーグ3位の多さだったのです。また、三振の数も17.1打席に1個の割合でしか喫していません。これはメジャーでもっとも高い数字でした。これらの成績をシーズン後半も維持できれば、パガンとの勝負に勝てると思います。

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