青木宣親が再び「不動の1番バッター」となるためには? (2ページ目)
青木選手が不在の間、1番にはアンヘル・パガンが起用され、打率.292という成績を残しました。ブルース・ボウチー監督からも「いい働きだ」と評価されていますが、注目したいのは1番バッターとしての出塁率です。1番で出場したときのパガンの出塁率は.326と、決して高いものではありません。それに対して、青木選手の1番での出塁率は.382。また、長打率でもパガンの成績を大きく上回っています(パガン=.337、青木=.377)。
しかしながら、戦線離脱している間に、チーム内にも変化がありました。それは、24歳のマット・ダフィーという新人三塁手が台頭し、3番バッターとして定着しつつあるのです。となると、青木選手がレギュラーに定着するためには、パガンを1番バッターの座から下位へ追いやらなければなりません。
ただ、1番の代役だったパガンは開幕時に3番を任されたほどの逸材で、2番のジョー・パニック(現在故障中)はオールスターにも選ばれた二塁手。4番のバスター・ポージーは現在絶好調で、5番には故障で出遅れていたハンター・ペンスが戻ってきました。現在ナ・リーグ2位の打率(.272)を誇るジャイアンツ打線の1番バッターとして起用されるためには、復帰早々から結果を出し続けなければなりません。
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