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MLBドラフト全体1位の豪腕24歳が大ブレイク! (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 本来、クロフォードの魅力は華麗な守備です。2012年シーズンはショートの守備でリーグ1位のレンジファクター4.81(※)をマークし、当時ミルウォーキー・ブルワーズに在籍していた青木宣親選手は、「自分が見てきた中で最高のショートストップ」と絶賛していました。ただ、バッティングのほうは低調で、2012年と2013年は打率248、2014年も打率.246と、2割5分を切る数字しか残せませんでした。

※レンジファクター(アウト寄与率)=セイバーメトリクスのひとつで、1試合平均(9イニング換算)でいくつのアウトに関与したかを示す指標。守備範囲が広く、安打性のあたりをアウトにできる選手ほど数値が高くなる傾向にある。

 ところが今シーズン、クロフォードは見違えるようなバッティングを披露しています。現在、打率.277・9本塁打(遊撃手の中でメジャー3位タイ)・40打点(同メジャー1位)をマークしており、6月14日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では初の4番に抜擢されました。

 また、クールな表情を見せるクロフォードはファンからの人気が高く、チームメイトも「まるで映画スターのようだ」と言っています。特に女性ファンが多いので、オールスターのファン投票にも反映されているでしょう。華麗な守備に加え、バッティングも好調なクロフォードは、ぜひ球宴で見てみたい選手です。

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