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MLBドラフト全体1位の豪腕24歳が大ブレイク! (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 さらに驚くべきは、その飛距離でしょう。ピーダーソンのホームラン平均飛距離は429フィート(約130.7メートル)。これは、ナ・リーグでナンバー1の飛距離です。つまり、メジャー屈指の飛ばし屋として有名なマイアミ・マーリンズの主砲ジャンカルロ・スタントンよりも飛ばしているということなのです。

 その驚異的なパワーにメジャー関係者は大いに驚き、ドジャースのドン・マッティングリー監督も「彼はまだデビューしたばかり。これからさらに伸びる逸材だ」と絶賛しています。昨年のマイナーでは30本塁打・30盗塁の「30・30」をマークしているだけに、今後さらに伸びていくことでしょう。昨年のドジャースはヤシエル・プイグという怪物の出現で注目を集めましたが、今年は故障気味であまり調子がよくありません。しかし、ピーダーソンはプイグの存在を忘れさせるぐらいのニューカマーです。

 また、バッティングの開花という点では、サンフランシスコ・ジャイアンツに所属するブランドン・クロフォードという28歳の遊撃手も見逃せません。2008年にUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)からドラフト4巡目(全体117位)でプロ入りしたクロフォードは、メジャーデビューした2011年5月27日に、いきなり満塁ホームランを放ちました。デビュー戦での満塁弾は、史上6人目の快挙です。しかしながら、その後は結果を残せずマイナーに降格し、レギュラーの座に定着したのは2012年シーズンからでした。

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