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41歳のベテラン大活躍。「ミラクル・メッツ」再現なるか? (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 今シーズン開幕直後、メッツの雰囲気は最悪でした。メヒアの離脱だけでなく、キャプテンのデビッド・ライトが右太もも裏を傷めて故障者リスト入りするなど、ケガ人が続出したからです。それにもかかわらず、最高のスタートダッシュを決めることができたのは、すべて投手陣のおかげでしょう。大ベテランの活躍、若手エースの復活、そして新クローザーの誕生……。次々と救世主が現れる今シーズンのメッツは見逃せません。

 そしてもうひとつ、ナ・リーグで予想以上に健闘しているチームは、中地区のシカゴ・カブスです。近年のカブスは、昨シーズンまで5年連続して中地区5位。2011年10月にレッドソックスのGMだったセオ・エプスタインが球団副社長に就任したものの、なかなか飛躍できませんでした。しかし昨年オフ、タンパベイ・レイズを強豪チームへと成長させたジョー・マドン監督を招聘し、カブスファンの期待は一気に高まりました。

 そしていざ開幕すると、4月の成績は12勝8敗。跳び抜けて良い成績とは言えないかもしれませんが、実は、カブスにとって4月の勝ち越しは、地区優勝を成し遂げた2008年以来の出来事なんです。そこで今回は「意外な勝ち組」という点で、あえてカブスにスポットを当てたいと思います。

 というのも、今年のカブスは内容の良さが目に付きます。これまでのカブスは淡白な攻撃が多く、昨年も8回終了時点でリードされた試合をひっくり返したケースはゼロでした。しかし、今年はシーズン序盤ながら、9回に逆転して勝利した試合が2回もあるのです。

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