41歳のベテラン大活躍。「ミラクル・メッツ」再現なるか?
【スタートダッシュ勝ち組・負け組@ナ・リーグ編】
2015年シーズンも開幕して35試合ほど消化し、上位と下位との差が少しずつ開き始めてきました。特にナ・リーグでは、予想もしていなかったチームが勝ち星を積み重ね、メジャー関係者を驚かせています。まず、ナ・リーグで最高のスタートダッシュを決めたのは、東地区のニューヨーク・メッツでしょう。
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好調メッツを支えているメジャー18年目のバートロ・コローン 昨シーズンまでのメッツは東地区で6年連続して負け越すなど、人気・実力ともに低迷していました。同じ街を本拠地とする名門ニューヨーク・ヤンキースに勝(まさ)るためには、何より成績を上げないことには観客動員数も伸びないからです。
しかし今シーズンは、開幕早々からスタートダッシュに成功しました。4月12日から23日にかけて球団タイ記録の11連勝をマーク。また、1900年以降の近代野球史上7チーム目となるホーム開幕10連勝も成し遂げたのです。
開幕16試合目で13勝3敗という成績は、1986年以来となる球団史上最高の好スタート。1986年といえば、元巨人のデーブ・ジョンソンがチームを率い、ワールドチャンピオンに輝いた年です。その年のワールドシリーズでは、ボストン・レッドソックス相手に2勝3敗と追い込まれながら逆転勝利で頂点を掴み、「1969年のミラクル・メッツの再現」と騒がれました。
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プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)