【MLB】覚えていますか?あの元助っ人外国人は今 (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 そして最後に紹介するのは、2001年~2002年に阪神に在籍し、2010年に再び来日して日本ハムでプレーしたバディ・カーライルです。阪神退団後はドジャースやブレーブス、そして韓国のLGツインズを渡り歩きました。そして日本ハムを去ったあとはマイナーで投げ続け、2014年からはメッツでプレーしています。

 そして今年4月6日、そのカーライルが開幕戦でいきなり記録を作りました。クローザーのヘンリー・メヒアの代役として9回に登板したカーライルは、ワシントン・ナショナルズ打線を抑え込んでキャリア初のセーブを挙げたのです。彼がメジャーデビューしたのは1999年。メジャー史上4人目となる「デビュー15年後に初セーブ」という記録として、アメリカで話題となりました。

 2度も日本球界で投げ、韓国でもプレーしたカーライルは、37歳になった今でも見事に華を咲かせました。このように、日本でプレーした助っ人外国人たちは、今年も全米各地で活躍しています。日本ではあまり報じられない彼らのメジャーでの奮闘を、これからも応援したいと思います。

プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る