藤川球児、新天地レンジャーズで「一発逆転」の可能性は? (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 また、フェリス、シェパーズともカムバックしてきましたが、不安がないわけではありません。フェリスは手術明けからフルシーズン投げてないですし、シェパーズもどこまで本調子なのか分かりません。もし、ふたりの調子が上がらず、藤川投手がオープン戦で結果を出し続ければ、中継ぎの軸、そしてクローザーという可能性も十分にあります。ジョン・ダニエルズGMが「阪神時代から欲しかった投手」とコメントしているように、藤川投手への期待度は高いようです。

 キャンプの状況は、刻々と変化していきます。オープン戦で結果が出なければ、開幕直前でもトレードに出されるケースは十分にあります。また、キャンプで振り落とされる恐さもあるでしょう。しかしながら、逆にチャンスでもあるのです。和田投手と藤川投手、不遇の時代を乗り越えて新天地で再び輝こうとするふたりに期待しています。

プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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