【MLB】バッターが豊作。2015年の若手有望株ベスト10!
2月特集 2015年躍動するホープたち(12)
新シーズンを迎えるにあたり、アメリカのメディアは将来のスター候補である「トッププロスペクト(若手有望株)」を様々な形で紹介しています。その中でも、アメリカ随一の野球専門誌『ベースボール・アメリカ』が手がけている『プロスペクト・ハンドブック』は、メジャー関係者の間でも信頼が高くて評判です。そこで今回は、『プロスペクト・ハンドブック』が選んだ若手トップ10を紹介したいと思います。
シカゴ・カブスに所属する現在23歳のクリス・ブライアント第10位
フリオ・ウリアス(ロサンゼルス・ドジャース/18歳/投手/左投左打)
ウリアスは2012年、当時16歳でドジャースに入団したメキシコ出身のピッチャーです。2014年シーズンは、マイナー全体でその年の最年少記録となる17歳8ヵ月で登板しました。ウリアスは今年8月でようやく19歳。10代でメジャーリーガーになる可能性は十分にあります。
時速150キロ以上のストレートと大きなカーブが武器で、「ドジャース所属」「メキシコ出身」「左腕」という共通点から、フェルナンド・バレンズエラ(1980年~1997年/通算173勝153敗)の再来と言われています。バレンズエラは1980年に当時19歳10ヵ月でメジャーデビューし、スクリューボールを武器に大旋風を巻き起こしました。身長も同じ180センチと小柄なので、まさにソックリではないでしょうか。
第9位
フランシスコ・リンドール(クリーブランド・インディアンス/21歳/遊撃手/右投両打)
2011年のドラフト1巡目全体8位でインディアンスに入団したプエルトリコ出身のリンドールは、1番タイプのスイッチヒッターです。リンドールの注目ポイントは、何と言っても華麗なショートの守備。昨年のマイナーでは「ナンバー1の名手」と評されています。
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著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)