2014.07.25

後半戦、激化する地区優勝争い。キーワードは「西高東低」?

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu photo by AFLO

 オールスターゲームがア・リーグの勝利で幕を下ろし、いよいよメジャーリーグは後半戦に突入しました。最大の見どころは、やはり両リーグで繰り広げられている地区優勝争いでしょう。どのチームがプレイオフへの切符を掴むのか、これからの約2ヶ月間が勝負となります。そこで今回は、特に注目しておきたい地区を3つ紹介したいと思います。

今年のオールスターでMVPに輝いたエンゼルスのマイク・トラウト まずひとつ目として、日本人選手が多く在籍しているア・リーグ東地区の動向は気になるところでしょう。「メジャー最大の激戦区」と呼ばれ、毎年もっともハイレベルな争いを見せている地区です。しかしながら、今シーズンは少し様子が違います。というのも、今年のア・リーグ東地区は例年にないほど、低いレベルで地区優勝争いをしているからです。

 前半戦、首位で折り返したのはボルチモア・オリオールズでした。といっても成績は52勝42敗で、勝率.553に過ぎません。一方、東地区を牽引するはずだったニューヨーク・ヤンキースは47勝47敗・勝率.500の3位、ボストン・レッドソックスは43勝52敗・勝率.453で再下位です。1994年以降の20年間で、ヤンキースとレッドソックス以外のチームが地区優勝したケースは、わずか3回しかありません(1997年のボルチモア・オリオールズ、2008年と2010年のタンパベイ・レイズ)。また、過去20年間で両チームともプレイオフに進出できなかったことは、一度もないのです。それだけに前半戦、この両チームの低迷ぶりには驚きました。

 例年なら、上位2チームぐらいが勝率6割を突破していても不思議ではない地区です。ただ、今シーズンのア・リーグ東地区は勝率5割5分近辺で競い合っているので、後半戦で勢いに乗ることができれば、今からでも首位を奪還することは十分に可能でしょう。