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【MLB】前半戦10勝のダルビッシュ。全米の最新評価は? (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Getty Images

 ただ、ダルビッシュ投手にも課題はあります。前半戦を振り返ると、フォアボールの多さが目立ちました。リーグ3位となる53個ものフォアボールを与え、球数は1イニングで平均16.9球も費やしています。これはリーグで8番目に多い数字です。球数が多いと疲労も蓄積しますし、長いイニングも投げられません。アメリカではフォアボールが多いと、エースとして信頼されづらい傾向がありますので、後半戦でそこを改善できるかが、今後の評価を左右するポイントとなるでしょう。

 とはいえ、ランキングで上位に入った投手は、いずれもリーグを代表する一流ピッチャーばかり。開幕前は誰も知らなかったダルビッシュ投手の実力は、すでに全米中に知れ渡ったはずです。レンジャーズはワールドシリーズまで見据えているので、ダルビッシュ投手が今後どれだけ投げられるのかがカギとなるでしょう。メジャー1年目のダルビッシュ投手にとってさらなる挑戦となりますが、ぜひとも後半戦も頑張って、素晴らしい成績を残してもらいたいです。

※成績は前半戦終了時

著者プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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