佐々木麟太郎はMLBドラフトで指名されるのか パワーは元メジャーリーガーたちが絶賛する一方で、懸念される点も (3ページ目)
【殿堂入りのスラッガーも称賛】
現役時代に通算612本塁打を放ってアメリカ野球殿堂入りしたスラッガーで、タイプ的には佐々木とかぶるジム・トーミはドラフト・コンバインでこう述べた。
「(佐々木の)パワーは素晴らしいし、いい打球をたくさん飛ばしていた。本当に美しいスイングの持ち主だ。(守備、走塁に関しては)まだ十分に見ていないのでコメントするのは難しいが、どんな選手であっても改善できる部分はある。そして、それぞれの選手が持つ強みを伸ばしていくことが重要だと思う。彼の場合、打撃力が大きな強みであることは間違いないね」
最終的には、稀有な長打力に加え、性格のよさや素直さといった佐々木のキャラクター面をメジャーの各チームがどう見るかがポイントになるのかもしれない。場合によっては、3、4巡目くらいの指名も可能性はあるだろう。
しかし繰り返しになるが、想定以上の順位で指名を受けたからといって、佐々木がアメリカでプロキャリアをスタートさせると決まったわけではない。いったいどのように評価され、どんな説明を受けるのか。聡明なホームランアーティストはどういった部分を重視して入団交渉に臨み、どのような結論を出すのか。
佐々木本人とその関係者は、物事を長い視点で見ている印象があり、方向性を予想するのは難しい。だからこそ、まもなく展開されるシナリオに興味をそそられる。
佐々木は21歳にして"人生"という言葉をよく使うが、その重要な分岐点がやってくる。そこで出す結論から、今の佐々木が重視しているものがわかりやすい形で見えてくるに違いない。
著者プロフィール
杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)
すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう
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