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佐々木麟太郎はMLBドラフトで指名されるのか パワーは元メジャーリーガーたちが絶賛する一方で、懸念される点も (2ページ目)

  • 杉浦大介●取材・文 text by Daisuke Sugiura

【守備面では課題も】

 佐々木は昨年のNPBドラフトでソフトバンクから1位指名を受けたが、これから重要な決断の季節を迎えようとしている。

 ドラフト・コンバインに招待されたということは、7月11、12日に行なわれるMLBドラフトでも指名候補に挙がっているということ。一方で、スタンフォード大に残り、3年生としてシーズンを過ごすという選択肢もある。21歳という若さで3つのオプションを持つのは、花巻東高校時代から長距離砲として評価が高かった佐々木と、同じく昨年にオリックスから6位指名されたジョージア大の石川ケニーくらいだろう。

 佐々木はMLBドラフト後に進路を決めると明かしているが、現時点でMLBのチーム、スカウトからどのように評価されているのかを推し量るのは難しい。ただ、打球の飛距離はアメリカでも通用してお釣りがくるほど。スタンフォード大の先輩であり、メジャー通算91勝を挙げた日系アメリカ人の元メジャーリーガー、ジェレミー・ガスリーがそのパワーを見て唖然としていたのが象徴的だった。

「私は今季、スタンフォード大で麟太郎が金属バットを使って打つ姿を見ていた。今回、それが木製バットでも再現されるのを見て本当に驚いた。彼は金属バットより、むしろ木のバットのほうがパワーを出せているんじゃないかと思うくらいだ」

 一方、今季を通じて守備、走塁といった面に疑問を呈する声は少なからず聞こえてきていた。ドラフトでは投手、遊撃手、中堅手といったディフェンス面でカギを握るポジションの選手が高評価される。佐々木は守備位置が一塁限定になりそうで、指名されるとしても、上位で名前が呼ばれる可能性は高いとは言えない。

 ただ、近年のメジャーでは選手の性格面まで重視されてチーム作りがなされている印象がある。その点で、聡明で謙虚な佐々木は申し分なく、伸びしろもかなり残しているはずだ。長所を保ちながら、課題となっている部分を少しずつアジャストしていけば未来は明るい。

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