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ノムさんの教えを胸に福井工業大を指揮 黒坂洋介監督が着手したチーム改革と、全国制覇のために「足りないもの」 (4ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text by Junichi Shiratori

【ライバルに敗戦でメラメラ】

 そう語る指揮官の指導を選手たちも真摯に受け止め、日々レベルアップに励んでいる。チームの主将を務める山田久敬(4年)も、手応えを次のように語った。

「昨年、決勝で対戦した櫻井投手は、とにかくコントロールがよくて、甘いボールもほとんどありませんでした。高いレベルの投手を打ち崩すために、数少ない制球ミスをどのように仕留めるか。試合で活躍することを考えながら、日々練習に取り組みました」

 チームは春のリーグ戦開幕前に遠征し、練習試合では15勝3敗と確かな実力を示した。

「厳しい入れ替え戦のある東都大学リーグや、有力な選手が揃う東京六大学リーグを制したチームと一発勝負で当たることを考えて、戦術を磨いていかなければいけないと考えていました」(黒坂監督?)

 そうして新たなシーズンに臨んだ福井工業大は、北陸大学リーグで順調に勝ち星を重ねたものの金沢学院大の後塵を拝し、全国の舞台に舞い戻ることはできなかった。

「僕自身、反省点がたくさんありますし、あらためて振り返ってみると、『どこか覚悟が足りなかったのかな』と感じることもあります。心の奥にメラメラと燃え上がるような感情が芽生えたような気がするんです」

 秋季リーグ戦を制し、悲願の日本一を獲るために。名将の挑戦はまだまだ始まったばかりだ。

<取材協力/秋山高志>

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