検索

【高校野球】山本昌が唸った隠れ逸材と2年生の怪物投手たち 「すでに完成形に近いレベル」「久しぶりに出てきた大物」 (6ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

智辯学園戦に無死満塁でマウンドに上がり無失点で切り抜けた花巻東・菅原駿 photo by Ryuki Matsuhashi智辯学園戦に無死満塁でマウンドに上がり無失点で切り抜けた花巻東・菅原駿 photo by Ryuki Matsuhashiこの記事に関連する写真を見る菅原駿(花巻東2年/184センチ・91キロ/右投右打)

 リリーフ起用ながら、強烈な存在感を示した右腕です。体の馬力があり、腕にしっかり力が伝わったボールは押し込みが強く、打者の手元で一段と速く見えるタイプ。フォームもまとまりがあり、完成度の高さが際立っています。

 投球リズムのよさやフィニッシュの強さは、DeNAの山﨑康晃を思わせる部分があり、実戦での強さにつながっています。上背にも恵まれ、球質の高さも含めて、将来的には花巻東のエースを任せられるだけのポテンシャルを感じさせます。

 現状でもトップクラスの素材ですが、細部を見ればまだ伸びしろもあります。とくにリリース時のヒジの位置がやや下がる場面があり、ここが安定すれば、さらにボールの走りは増してくるでしょう。

 変化球についても、スプリットやツーシームといった速い系統との相性がよさそうで、直球とのコンビネーションは今後の大きな武器になり得ます。すでに完成度は高いものの、素材と将来性の両面で魅力的な投手です。成長した姿を、また甲子園で見せてほしいですね。

*          *          *          *

 近年の高校生投手のレベルは年々向上しており、今大会に出場した投手の多くは、かつての自分の高校時代と比べても明らかに上の水準にあります。ただ、その先で必ず直面するのが故障や壁です。そこをどう乗り越えていくかが、次のステージへの分かれ道になるでしょう。

 今大会は試合数やコンディション面で難しさもあったなか、それでもこれだけの好投手が揃っていたことは非常に印象的でした。大阪桐蔭の川本投手をはじめ、高川学園の木下投手や花咲徳栄の黒川投手(*前編で紹介)など、素材の高さを感じさせる投手が多く見られました。

 今回取り上げた投手たちは、いずれも将来的に大きく飛躍する可能性を秘めています。今後、上のレベルで経験を積み、その才能がさらに開花していくことを期待したいところです。

フォトギャラリーを見る

6 / 6

キーワード

このページのトップに戻る