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【高校野球】識者5人が予想するセンバツ優勝校は? 横浜、沖縄尚学、山梨学院、大阪桐蔭... (5ページ目)

菊地高弘氏(ライター)

優勝予想:大阪桐蔭

 今大会は好投手を擁するチームが多いが、大阪桐蔭の左右二枚看板は能力的にも機能的にも、他を圧倒していると感じる。

 エース右腕の吉岡貫介は身長174センチと上背はないものの、強烈なスピンのかかった快速球を武器にする。一方、2年生左腕の川本晴大は身長192センチの長身で、縦に叩き下ろす角度のある投球が魅力だ。

 ともにプロスカウトが注目する潜在能力を秘めるが、対戦相手は間違いなく両者の球筋の違いに戸惑うはず。近年の甲子園スターで例えると、金足農・吉田輝星(オリックス)の浮き上がる球筋に慣れたと思ったら、リリーフで真上から投げ下ろす藤田琉生(日本ハム)が出てくるようなものだ。

 2022年春を最後に甲子園優勝から遠ざかる大阪桐蔭だが、敗れる年は守備の綻びが目立っていた。今年のチームはセンターラインを中心に守備が堅く、安定した試合運びが期待できる。主砲の谷渕瑛仁の内野守備に不安を残すが、今大会から導入されるDH制の恩恵も受けられるだろう。

 大会全体を通して見ると、開幕戦の帝京対沖縄尚学の勝者が勢いづくような予感がする。16年ぶりに選抜に帰ってきた帝京が勝てば、「帝京魂、復活」のニュースに世間も沸き立つだろう。変則左腕・仁禮パスカルジュニアが昨春の石戸颯汰(浦和実→拓殖大進学)のように旋風を巻き起こすかもしれない。

 一方、沖縄尚学は昨夏の甲子園優勝の原動力になったエース左腕・末吉良丞が、不振に苦しんできた。だが、いくら本調子からほど遠くても、甲子園マウンドに立てば実力を発揮するのが末吉の強さでもある。強烈なアドレナリンが分泌されれば、今春も再び甲子園の主役になるかもしれない。

 組み合わせ抽選会の結果、「死のブロック」に入った智辯学園も気になる。初戦は花巻東、勝っても2回戦で横浜と神村学園の勝者と対戦し、準々決勝も花咲徳栄や東洋大姫路らが対戦候補になる。だが、どんなに強いチームであっても、智辯学園のエース左腕・杉本真滉(まひろ)と一発勝負で対決するのは嫌がるはずだ。

 OBの伊原陵人(阪神)を彷彿とさせるマウンド度胸と、再現性の高さ。死線をくぐり抜けるなかでたくましさを増し、一気に頂点を極める可能性もあるだろう。

 現時点での私の持ちうる情報と直感をフル稼働して予想してみたが、いつも大会が終わる頃には「浅はかでした」と思わされるのがお約束になっている。今大会も私の想像を超える、熱い展開になることを期待したい。

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