【高校野球】識者5人が予想するセンバツ優勝校は? 横浜、沖縄尚学、山梨学院、大阪桐蔭... (4ページ目)
田尻賢誉氏(ライター)
優勝予想:崇徳
今年も横浜が強い。
関東・東京でぎりぎりの6校目の選出ながら、セイバーメトリクスの数値は突出している。攻撃面はBB/K、OPSともに出場32校中トップ。さらに投手力を表すK/BBも4位。この3部門すべてで4位以内に入っているのは横浜だけだ。エースの織田翔希をはじめ、小野舜友、池田聖摩、江坂佳史ら昨春の優勝を経験したメンバーも多数残り、個々の能力、経験ともに他の追随を許さない。
セイバーメトリクスの数値と組み合わせから筆者が予想するベスト4は、横浜のほか、崇徳、専大松戸、大阪桐蔭。冒頭で述べたように横浜が優勝候補筆頭なのは間違いないが、それだと面白みに欠ける。また、総合力ではトップ3に入る実力を持つ神村学園といきなり激突することもあり、初戦敗退の可能性もある。
そこで注目したいのが崇徳だ。昨夏は広島大会決勝で甲子園まで「あと1アウト」まで迫りながら広陵に逆転負け。その悔しさを経験した先発メンバーのうち6人が残る。
最大の強みはエース・徳丸凛空の存在。下級生から甲子園で活躍する織田(横浜)、菰田陽生(山梨学院)、末吉良丞(沖縄尚学)の"ビッグ3"より派手さも知名度もないが、安定感は3人に引けを取らない。制球力があり、複数の変化球でストライクが取れる左腕を春の時点で打ち崩すのは困難だ。
守備も12試合で8失策と安定しており、徳丸のコンディションさえ万全なら、失点を計算して戦うことができる。中国大会を全試合完投したように頼れる投手が徳丸ひとりなのが心配だが、球数少なく打ち取る投球ができる能力はある。
あとは打線がどれだけ援護できるか。秋は捕手ながら1番を打つキャプテンの新村瑠聖(りゅうせい)が勢いづけ、中国大会では4試合中3試合で初回に得点した。1年春からレギュラーで、攻守の要。さらには精神的支柱でもある新村の出来がチーム浮沈のカギを握るといっても過言ではない。
大会中にバッテリーを助けるラッキーボーイが出てくれば、初出場で旋風を巻き起こした1976年の優勝が現実味を帯びてくる。
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