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プロから子どもまで オリックス・森友哉の専属トレーナーが伝えたい「本当に大切な身体の土台」 (2ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro

 とりわけ子ども向けのアカデミーについては、近年「野球塾」といった形態が増えるなかで、「打つ」「投げる」といった技術の前段階こそが重要だと、久米は力を込める。

「保護者も子どもたちも、野球がうまくなりたい、技術を身につけたいと考えると、どうしても『打つ』『投げる』ことに目が向きがちです。子どもたち自身も、打ったり投げたりするほうが楽しいですし、教える側も満足度を高めようとして、そうした指導が多くなってしまう。

 でも実際には、毎日一生懸命バットを振っているのに打てない、変わらないという選手が少なくありません。僕自身も、まさにそうでした。だからこそ、視点を変えたアプローチを提案し、姿勢や体のバランス、コンディショニングの大切さを、もっと広く伝えていきたいんです」

【身体が変われば未来が変わる】

『夢道場 ドリームフェスタ2025』のチラシにはこう記されている。

<〜身体が変われば未来が変わる〜>

 身体を変えていくためには、自分自身で体を思いどおりに扱えるようにする、いわば操作性を高めることに加え、体力面の強化が不可欠だという。

「技術の形や動きを教わっても、それを表現できる土台がなければ身につきません。ただ、体の使い方を習得するのは、とくに子どもにとって簡単なことではない。だからこそ、まずは基礎体力を伸ばしていくことが大切なんです。基礎体力が高まれば、技術は自然と上積みされやすくなる。

 NPBの選手もメジャーリーガーも、各界のトップで活躍している選手たちは、ずば抜けた体力と強い体を持っていて、そのうえに技術がある。ウチでは、子どもたちに対しても体幹を鍛えるトレーニングは、あえてハードに行なっています」

 強い思いを持って取り組む日々の活動は、多忙を極める。身体機能向上アカデミーでは、100人を超える生徒を対象に、月・火・金の夕方以降に指導。指導を終えたあと、21時過ぎから試合を終えた森の調整に向かうことも少なくない。

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