高校時代に「坂本勇人二世」と呼ばれた増田陸が変わった日 社会人の内定を蹴ってプロを目指したあの夏の本気 (3ページ目)
「この夏は我が出たのは1球だけでした。それで連続出塁が途切れたんですけど、『これはアカン』と切り替えられました」
敗れた土浦日大戦では、コールド負け寸前の8回に意地の3ラン。簡単に2ストライクに追い込まれたが、慌てなかった。
「データが頭に入っていた。次は絶対スライダーやと思って、思いきり絞って打ちました」
我慢を覚え、冷静に考えられるようになったのが大きな成長。覚悟を決め、退路を断ち、意識も行動も変わったからこその結果だった。
この活躍が認められ、巨人から2位指名を受けた。プロ入り後は3年で育成契約に切り替えられるなど決して順風満帆ではなかったが、岡本和真のケガによってチャンスを得た今年、持ち味の思い切りのよいバッティングでアピールしている。
謙虚さは忘れず、でも、思いきり調子に乗って、シーズン終了まで突っ走ってもらいたい。
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著者プロフィール
田尻賢誉 (たじり・まさたか)
1975年、神戸市生まれ。学習院大卒業後、ラジオ局勤務を経てスポーツジャーナリストに。高校野球の徹底した現場取材に定評がある。『明徳義塾・馬淵史郎のセオリー』『弱者でも勝てる高校野球問題集173』(ベースボール・マガジン社刊)ほか著書多数。講演活動を行なっているほか、音声プラットフォームVoicy(田尻賢誉「タジケンの高校野球弱者が勝つJK」/ Voicy - 音声プラットフォーム)でも毎日配信している。
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