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すでに11球団が視察! 花園大出身初のプロ野球選手誕生へ高まる期待 藤原聡大はいかにしてドラフト候補となったのか (3ページ目)

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi

 昨秋までは速球ばかりに注目が集まっていたが、冬の間にスライダーとスプリットを磨き、ストレート以外でも勝負できる球種の習得に取り組んできた。びわこ成蹊スポーツ大との試合でも、スライダーを効果的に使う場面が目立った。

「秋にもスライダーは投げていたんですけど、精度があまりよくなくて。春先は体調がよくなかったので、なかなかボールをコントロールできなかったですが、5月に入ってようやく納得のいくボールが投げられるようになってきました。6回2失点という内容にも、これからは自信を持っていきたいです」

 今のところ、藤原は大学卒業後に支配下選手としてのプロ入りを目指している。最近は、花園大の試合になると多くのスカウト陣の姿が見られ、注目度は日に日に高まっている。もしプロ入りすれば、同大学初のプロ野球選手誕生となる。それでも藤原は、チームの勝利こそが最大のアピールになると語る。

「もちろんアピールしたい気持ちはありますが、まずはチームが勝てるピッチングをすることが一番大事。春のリーグ戦は優勝を逃したので、秋は優勝を狙えるよう、自分のピッチングをしっかりしていきたい。それを意識すれば、結果的にアピールにつながると思います」

 春は予期せぬ体調不良に苦しめられたが、トンネルを抜け、再び光が見え始めている。まだ荒削りな一面もあるが、それも含めて"伸びしろ"と評価するスカウトは多い。春から夏、そして勝負の秋に向けて、藤原はどんなピッチングを見せてくれるのか。今から楽しみでならない。

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著者プロフィール

  • 沢井 史

    沢井 史 (さわい・ふみ)

    大阪市出身。関西のアマチュア野球を中心に取材活動を続けるスポーツライター。『ベースボールマガジン』『報知高校野球』などの雑誌や、『スポーツナビ』などのweb媒体にも寄稿。2022年7月には初の単著『絶対王者に挑む大阪の監督たち』(竹書房)を出版。共著としても8冊の書籍に寄稿している。

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