母は元バレーボール日本代表 今秋ドラフト上位候補の創価大・立石正広がセカンドコンバートでも躍動 (3ページ目)
創価大の守備を指導するのは、高口隆行コーチ。創価大のOBであり、日本ハム、ロッテ、巨人でプレーした元プロの内野手だ。高口コーチも立石の二塁守備について、「問題ないです」と太鼓判を押す。
「今年初めてセカンドを守って、サードと比べて一塁への距離が近いので余裕をもってプレーできていると感じます。細かいプレーもこなれてくるはずです」
二塁ゴロを捕球後に反転して二塁ベースへと送球する動きは、高口コーチが立石にアドバイスを送っている。
「基礎的なことですが、まずは捕ってから投げること。その順番だけを間違えないように言っています。投げることに気が向いて捕ることがおろそかになると、悪送球につながってしまいますから」
試合後の立石を直撃すると、守備面での反省が口をついた。
「今日は危なかったですね。いつもはすごく捕りやすい球場なんですけど、今日はノックの時点で『イレギュラーするかも』と思ってしまって。試合では全体的に(打球を)待ちすぎたかなと感じます。もっとしっかりと捕りにいけたらよかったですね」
強烈なゴロを逆シングルで捕りにいったシーンについて聞くと、立石はこう答えた。
「あれは『捕れたらファインプレー』くらいに思っていたんですけど、難しい打球をどれだけ捕れるかが大事になってくるので。もっと練習しないといけないですね」
【母はバレーボールの元日本代表】
その一方で、佐藤監督は立石の守備について感嘆した様子でこう語っている。
「この前、強烈なライナーをジャンプしてキャッチしたんですけど、あれはすごかったですよ。普通の選手ならその場でジャンプするところを、立石は2〜3歩下がってからジャンプして、ドンピシャで捕った。さすがだなと思いましたし、母の遺伝子なんでしょうねぇ」
立石の母・郁代さん(旧姓・苗村)は元バレーボール選手で、日本代表としてバルセロナ五輪にも出場したキャリアがある。父も大学までバレーボールをプレーし、2人の姉はいずれも現役でプレーするバレーボール選手。バレーボール一家に育ち、立石は「ジャンプは今も得意です」と胸を張る。
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