母は元バレーボール日本代表 今秋ドラフト上位候補の創価大・立石正広がセカンドコンバートでも躍動 (2ページ目)
「もちろん優勝するつもりでやっていますが、最下位になる可能性もある。それくらいリーグのレベルが上がっているんです。昨秋の横浜市長杯(関東地区大学野球選手権大会)では、リーグ3位の杏林大が他連盟の優勝チームに完封勝ちしましたよね。どのチームも力があるので、本当に大変です」
対戦チームは「打倒・創価」をもくろみ、徹底的に研究してくる。当然ながら、立石へのマークも厳しくなる。昨秋はリーグ戦で不調だったこともあり、立石は打率.244、0本塁打に封じられている。
今春はこの試合までに打率.320、3本塁打を記録していた。ただし、佐藤監督は「簡単に三振する時もあるので、まだまだ物足りない」と辛口だ。
【元プロコーチは太鼓判】
リーグ戦での立石の失策数は1個。フライを落球して記録されたエラーだという。
しかし、この日の立石は守備面で微妙な動きを見せた。
左側の強烈なゴロに対して逆シングルでグラブを差し出すも、打球に触れることができない。難しいバウンドではあったが、プロで二塁を守る選手であれば止めてほしいプレーだった。
さらに正面の平凡なゴロを弾き、あわててボールを拾って一塁にトス。かろうじてアウトにする、危ないプレーもあった。これが立石の語っていた、緊張感のあるリーグ戦特有の「難しさ」なのだろうか。
試合は創価大が2対0と優位に進めるなか、6回裏の攻撃で立石に見せ場が訪れた。変化球に泳ぎながらも右翼方向へと運び、そのままフェンスオーバー。2ストライクと追い込まれていたこともあり、ノーステップ打法でのソロ本塁打だった。
エース左腕・齋藤優羽(4年)の好投もあって、試合は創価大が3対0で快勝。勝ち点を獲得している。
バックネット裏には3球団のスカウトが視察に訪れていた。立石の二塁守備について尋ねてみたが、「プロでも当然できるでしょう」「肩が強いのがいい。今日は土のグラウンドコンディションも難しかったのでは」と軒並み高評価だった。
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