六大学ベストナイン選出の東京大・大原海輝が浦和高を選んだ理由「21世紀枠で甲子園を狙えるんじゃないかなって」 (3ページ目)

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【野球と辞書が大好きな子どもだった】

ーー遡って野球との出会いを教えてもらえますか?

 野球が大好きな父と、10歳上と6歳上の年が離れた兄がふたりいて、本当に物心ついた瞬間からというか、それこそ歩き始めると同時にバットを握って、父と一緒に野球の練習をしていました。

 父親と公園でバッティング練習していると、小さいのにめちゃくちゃ打つわけですよ。通りすがりの方に「この子、すごいね! 将来はプロ野球選手だね!」とか言われて、父も僕も喜んでいました。

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ーー同様に、子どもの頃の勉強のエピソードはありますか?

 子どもの頃は辞書とか図鑑を読むのが好きでした。小学2年の誕生日プレゼントでほしいものを聞かれて、何を思ったのか漢字の辞書って言って。あまり覚えてないんですが、両親の話では、辞書をずっと眺めて楽しんでいたみたいです。

ーーちなみに、両親の教育方針はありましたか?

 基本、すごく放任主義でした。子どもがやりたいことは、ちゃんと理由があればやらせてくれる家だったのかなと思います。でも、子どもがやると決めたことをやりきらせるというか、僕も野球は小中高とやりきるって決めていたので、「目標は絶対にぶらさず続けなさい」と両親はたくさんサポートしてくれました。

ーー小学校時代は地元の少年野球チームでプレーした大原選手。中学受験は考えてなかったですか?

 全然考えてなかったです。公園で友だちとずっと遊んでいる小学生だったので。たぶん東大に入る大部分の人って中学受験を経験していると思うんですけど、その頃、僕は友だちと鬼ごっこしたり、野球している生活でした。

ーー塾は行ってなかったんですか?

 塾は、小6の12月から仲のいい友だちが行っていたから僕も行こうという感じで通い始めましたが、中学受験を意識したわけじゃなかったです。

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