六大学ベストナイン選出の東京大・大原海輝が浦和高を選んだ理由「21世紀枠で甲子園を狙えるんじゃないかなって」 (2ページ目)

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【野球により専念するために学部変更】

ーー最近の東大野球部は、大原選手の同級生の酒井捷選手が、昨年の秋季リーグのベストナインに選ばれましたし、レベルアップしている印象です。大原選手から見ると、今の東大野球部はどんな感じですか?

 もちろん東大野球部のレベルも上がってきているかなと思うんです。けど、それは他の大学にも言えることで、六大学野球全体のレベルが上がっていると思います。

 他の大学にはいいピッチャーがいっぱいいるなかで、彼らを打ち崩さないと勝てないわけで。だから東大を基準に考えるというよりは、他の大学を基準に考えて、六大学で通用する選手を、東大は増やしていかなきゃいけない。

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ーー「六大学で通用する選手」というのがベストナインになりますよね。

 ベストナインがもう当たり前に東大から出てくると、強くなってきていることにつながると思っています。やっぱり、東大のなかでよくやったとかじゃなくて、六大学で通用する野球がしたいという思いが、年々強くなってきていると僕は感じています。

ーー大原選手が文学部へ転部したのは野球と関係がありますか?

 理一(理科一類)の時と比べると単位がとりやすい授業を選べるので、その分、野球に専念できると思っています。文転することは、友だちにはあんまり言ってなかったので、今になって「お前、文系で何するの?」って言われたりしてます。

 今、文学部の人文学科にいるんですが、文学部のなかでもいろんな文学について学べて、たとえば英米文学とかフランス文学、日本文学とかありますが、それらを総合的に学んでいるところです。

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