『熱闘甲子園』ヒロド歩美のマスト質問に宮城大弥が珍回答 高校野球取材9年間の思い出 (4ページ目)
【かつて取材した球児たちの成長に感慨】
ーー高校野球だけでストーリーが完結するのではなく、それを踏まえ、その後の人生を垣間見られるのもこの仕事の醍醐味ですね。
はい。だから最近は、あの球児たちは今どうしているんだろうって大学野球の取材にも行ったりしているんです。
たとえば昨年夏準優勝校の仙台育英の尾形樹人選手と高橋煌稀選手のバッテリーが早稲田大学に進学し、一方で優勝した慶応の丸田湊斗選手たちが大学に進んで、六大学というステップアップした場所で対戦するとか、すごく興味深いなって。
ーー現場で懐かしい顔に出会えるのもうれしいですよね。
年齢が違うので言葉づかいとして正しくはないんですけど、どこか同窓会的な感覚なんですよね。先日、西武の今井達也選手の取材を報道ステーションでしたんですけど、2016年に作新学院で優勝した以来のインタビューだったんです。
もちろんこれまで今井選手とはキャンプとかでお会いしてはいたんですけど、腰を据えて話を聞くのは本当に久しぶりで。再会をし、当然当時とは受け答えが変わっていましたし、高校のエースがプロのエースに成長したんだなって感慨深いものがありました。もうあれから7〜8年年経ったんだなって。
ーー成長を経て、あらためて接すると刺激を受けたり学ぶことも多いのではないですか?
いやもう、本当それしかないですね。プロ野球や高校野球だけではなく、アスリートの取材で感じるのは、人それぞれに極め方があるということです。
たとえば、アスリート全員が「この競技が好き」というわけでもなく、なかには「好きではないけど、やるしかないんです」って方もいたり、いろんなアプローチがあるんだなって。スポーツキャスターとして、そういう意味では学びも多いし、どんな発言をするのか楽しみなので、本当興味は尽きませんね。
後編<阪神・岡田彰布監督のボヤキにも「根拠はないけど信じてる」 ヒロド歩美がブレイクを願う「甲子園のスター」とは>を読む
【プロフィール】
ヒロド歩美 ひろど・あゆみ
1991年10月25日生まれ。兵庫県宝塚市出身。早稲田大学国際教養学部卒業後、2014年に朝日放送テレビ(ABCテレビ)入社。2016年に『熱闘甲子園』のキャスターに就任。その後は『サンデーLIVE!!』『芸能界常識チェック!〜トリニクって何の肉!?〜』『芸能人格付けチェック』などに出演。2023年からフリーとなり、現在まで『報道ステーション』のスポーツキャスターを務めている。
著者プロフィール
石塚 隆 (いしづか・たかし)
1972年、神奈川県出身。フリーランスライター。プロ野球などのスポーツを中心に、社会モノやサブカルチャーなど多ジャンルにわたり執筆。web Sportiva/週刊プレイボーイ/週刊ベースボール/集英社オンライン/文春野球/AERA dot./REAL SPORTS/etc...。現在Number Webにて横浜DeNAベイスターズコラム『ハマ街ダイアリー』連載中。趣味はサーフィン&トレイルランニング。鎌倉市在住
フォトギャラリーを見る
4 / 4