山本昌がセンバツで力投した12投手を解説 中日で一緒にプレーした投手の息子の評価は? (7ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

最速149キロを誇る愛工大名電の伊東尚輝 photo by Ohtomo Yoshiyuki最速149キロを誇る愛工大名電の伊東尚輝 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る伊東尚輝(愛工大名電/182センチ・78キロ/右投右打)

愛工大名電といえば、昨夏の甲子園でも投げた左腕の大泉塁翔くんが記憶に残っていたのですが、こんな速球派右腕もいたのかと驚きました。投球のリズム感がよく、右腕を縦に振れてボールに角度があります。フォームに大きな欠点が見当たらず、なかなか完成度が高いと感じました。独特のリズム感は長所である一方で、軸足を折るタイミングが早すぎる場面も多かったように見えました。捕手方向に体重移動しながら自然と軸足が折れる形にできれば、左肩がもっと前に出てくる投げ方になります。高めに集まりがちなボールが低めに集まるようになり、投手としてもう一段レベルが上がるでしょう。

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