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識者5人のセンバツ優勝予想 「山梨学院の連覇は?」「大阪桐蔭は強い?」「西暦末尾4の年は...」 (3ページ目)

元永知宏氏(ライター)

優勝予想:広陵

 ここ数年、甲子園の優勝校予想というお題をもらうたびに、広陵を真っ先に挙げてきた。新規格の低反発バットの採用によって戦い方が大きく変わると予想される今回のセンバツでも、広陵を優勝候補に挙げる。

 彼らは全国大会での経験が豊富で、試合運びがうまく、なおかつ、甲子園や明治神宮大会で優勝候補と期待されながら苦杯をなめた悔しさを持っている。

 チームの中心にいるのは、1年生の春から名門校のマウンドを任されてきた高尾響とキャッチャーで4番の只石貫太。中国大会を史上初の3連覇で勝ち上がったチームの中心にいるバッテリーの経験値はおそらく日本一。2023年春は山梨学院に、夏は慶應義塾に敗れたが、頂点に駆け上がった強敵と互角に戦った実績がある。

 エースの高尾は身長172センチ、73キロと大柄ではないが、ストレートの力強さとタフさ、マウンドさばきのよさは全国でもトップクラスだ。とくに気持ちは強く、中井哲之監督も「本当に負けず嫌いですよ」と認めているほど。

 大方の予想どおりにロースコアの試合展開になれば、守備力と監督の采配が勝負のカギとなる。広陵には伝統の守備力と小技のうまさと機動力がある。甲子園通算38勝を誇る中井監督の試合巧者ぶりは誰もが認めるところだ。ふたりの好投手を擁する高知との初戦をモノにしても、青森山田--京都国際の勝者との対戦が待っているが、2003年以来のセンバツ優勝をしっかりと見据えている。

 対抗に挙げたいのが昨年の優勝校・山梨学院だ。優勝チームのレギュラーは残っていないが、昨秋の関東大会では決勝まで勝ち上がった(3年連続決勝進出)。吉田洸二監督は選手をうまく乗せるモチベーターとして知られているし、センバツを2度制した経験がある。

 大穴は、昨夏の甲子園でベスト4に進出した神村学園、2勝した北海。神村学園は関東王者の作新学院、北海は近畿大会3連覇の大阪桐蔭と初戦で対戦するが、強敵を下せば勢いに乗ることは間違いない。

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