BCリーグのドラフト候補5人 「一日に米9合」の剛腕投手、川﨑宗則らにアドバイスを受ける俊足の外野手も (5ページ目)
この記事に関連する写真を見る●(あしだ・たけと)24歳・投手
国士館大→オールフロンティア→埼玉武蔵ヒートベアーズ
185cm 88kg 右投右打
大学の投手に逸材がひしめく中、独立リーグからの投手指名は厳しくなることが予想されるが、レベルの高い投手はいる。BCリーグの中でも評価が高い投手のひとりである芦田は、最速153キロのストレートが魅力。シーズン前のオープン戦でいきなり151キロを出し、国士館大、社会人時代も無名だった投手が、独立リーグの舞台で脚光を浴びることとなった。
「一日に米9合」という食事量も才能のひとつ。堂々たる体躯を生かして投げ下ろすストレートは球威十分だ。得意の変化球はツーシームで、二種類のフォークも有効に使う。シーズン終盤は、ストレートの球速を上げるよりも変化球の質を上げることに注力していた。
昨年12月からは月に一度、中学生からプロ野球選手まで多くの投手を指導する酒井竜矢さんから指導を受けている。フォームを確認し、ラプソード(投球の回転数や回転軸、縦横の変化量などを数値化できるデジタル機器)で変化球もチェックしながら調整する。個人的なルーティンにしている初動負荷トレーニングは5年目だ。
夏場に調子を落としたが、再度トレーニングと走り込みで自らを追い込んだことが功を奏した。元NPBのコーチ陣からの指導もあり、マウンドでのメンタルも向上。今季最後の登板となったグランドチャンピオンシップ準決勝では、自己最速を更新する153キロを記録した。
明るい性格でコミュニケーション能力もある。人を巻き込んで場を盛り上げる力が、リーグ優勝を果たしたBC埼玉の団結にひと役買ったことは間違いない。
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独立リーグでは球団によってチームや個人の個性も色濃く出る。その選手の能力や個性がどう発揮され、どう伸びていくのかという物語も独立リーグの楽しみ方のひとつだが、そこからNPBへと羽ばたく選手が現れることを期待したい。
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