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甲子園で熱投の10人を山本昌がリアル解説 ひと目で「すばらしい」と直感したエースは? (8ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

チームのベスト4進出の立役者となった神村学園・黒木陽琉チームのベスト4進出の立役者となった神村学園・黒木陽琉この記事に関連する写真を見る黒木陽琉(神村学園/183センチ・78キロ/左投右打)

今夏の甲子園ではおもにリリーフで活躍しました。ボールに角度があるだけでなく、投球センスも感じられる。とくに変化量の大きなスライダーは、左打者にとってやっかいな球種のはずです。今年に入って台頭したと聞きましたが、冬場に相当に努力したのでしょうね。私も母校(日大藤沢)の臨時コーチをしていて、高校生はひと冬で見違えるほど伸びるなと痛感させられます。伸び盛りの素材だけに、甲子園で140キロ台前半だった球速は今後さらに速くなるでしょう。体重移動する際に軸足(左足)を折ってから捕手側に向かっていきますが、できれば自ら折るのではなくマウンドの傾斜を生かしながら自然と折れていくのがいいと思います。体重移動の距離がもっととれて、角度やボールの走りがさらによくなるはずです。

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