甲子園で熱投の10人を山本昌がリアル解説 ひと目で「すばらしい」と直感したエースは? (5ページ目)
大阪大会決勝で大阪桐蔭を3安打完封した履正社・福田幸之介この記事に関連する写真を見る福田幸之介(履正社/180センチ・77キロ/左投左打)
春のセンバツで初めて見て、「こんなサウスポーがいるのか」と驚かされました。今夏の大阪大会決勝戦では大阪桐蔭を3安打完封に抑えて、さらに株を上げましたね。相変わらず体に強さがあり、ボールの角度と強さも申し分ありません。ラインの出し方もうまく、注文をつけるところがあまりありません。強いて言えば、体重移動からトップへと移る際に右肩がわずかに下に落ちる動作が気になります。上体が上下動することでリリースのブレにつながり、ボールの質やコントロールに影響しているように見えます。右肩を落とすことなく、一瞬でも粘りを出せると球質とコントロールはさらに向上するでしょう。将来的には常時140キロ台中盤をマークできるはずです。
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