部員13人の城東が68人の東海大菅生に善戦 甲子園初の女子ノッカーの役割が「すごく大きかった」 (3ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by 東京スポーツ/アフロ

 13人の甲子園でのプレーを見て、新入部員が増えるかもしれない。

「4月に新入部員が入るとしても、おそらく5、6人。実戦形式の練習をするほどの人数を確保するのはこれからも難しい。練習のスタイルはあまり変わらないと思います。ないものねだりをしても仕方がないので、子どもの頃に少人数でボール遊びをした時の『透明ランナー』じゃないですけど、ランナーがいると仮定して練習をする。想像力をつけて、足りないものを補うことしかうちにはできません」

 最後に新治監督はこう言った。

「13人でもこうやって頑張れる。部員が少ないことをマイナスに捉えることなく、『頑張ればこういうご褒美が待っている』ということを、全国の人に伝えられたらうれしいですね。

 僅差の勝負だったので全員を試合に出すことはできませんでしたが、13人にとって最高の舞台でいい経験ができました。思い出じゃなくて、体験ですね。それを夏にしっかりとつなげたいです」

 再び甲子園の土を踏むために、城東はチャレンジを続ける。

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