データから読み解くセンバツ優勝校予想 総合力の広陵、投手力の智辯和歌山、ダークホースは? (4ページ目)

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 このほか、同じハーフのダルビッシュ有(パドレス)に憧れて東北高校に進学したハッブス大起、能代松陽・森岡大智の東北勢の右腕も注目。

 ハッブスは昨秋32回2/3を投げて15四死球と制球が課題。力任せにならず、佐藤洋監督から言われている「8割ピッチング」ができるかどうか。昨夏の甲子園で143キロをマークした森岡はK/BBの数値が4.42と30イニング以上投げた投手のなかではナンバーワンの数値を記録した。

 東海大菅生・日當直喜(ひなた・なおき)は190センチ、95キロの堂々たる体躯を生かしたスケールの大きな投球に期待が集まる。見た目のインパクトはないが、北陸を34年ぶりのセンバツに導いた右腕・友廣陸はゆるいカーブを巧みに使って打者を打ちとる。K/BBは4.38と森岡と遜色ない。

 打者では昨夏の甲子園で1年生ながら本塁打を放った二松学舎大付・片井海斗、PL学園で甲子園通算13本塁打をマークした清原和博さんを父に持つ慶応義塾・清原勝児、強肩が自慢の常葉大菊川・鈴木叶らに注目。

 今大会からタイブレークが従来の延長13回からではなく、延長10回からに変更された。延長までもつれれば、どうなるかわからない。新たなドラマが生まれるのか......球児たちの熱いプレーから目が離せない。

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