花巻東・佐々木麟太郎は新記録よりも究極の打撃を目指す「バッティングに正解はない。ベストを探っていきたい」 (4ページ目)

  • 佐々木亨●文・写真 text & photo Sasaki Toru

 まず大事なことは夏です。そこに重点を置いてやっています。そのうえで次のステップが見えてくると思います。自分自身の結果もそうですが、チームとして結果を出してステップアップしていきたいと思っています」

 岩手県の高校野球の"聖地"として親しまれてきた岩手県営野球場が閉場となり、今春、県内に新球場が誕生する。そのこけら落としとなる4月1日の記念試合に花巻東は出場する予定だ。

「代表として戦わせてもらえるので、自分たちらしい野球をしたい。そこからまた岩手の高校野球の歴史が始まっていく大事な一戦ですので、しっかりとプレーしたいと思います」

 いよいよ迎える高校生としてのラストシーズン。それは新たな歴史の始まりでもある。

【著者プロフィール】佐々木亨(ささき・とおる)

スポーツライター。1974年岩手県生まれ。雑誌編集者を経て独立。著書に『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』(扶桑社文庫)、『あきらめない街、石巻 その力に俺たちはなる』(ベースボールマガジン社)、共著に『横浜vs.PL学園 松坂大輔と戦った男たちは今』(朝日文庫)などがある。

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