山本昌がドラフト候補11人の好投手を最終チェック。広島、オリックス、日本ハムが公言した1位指名の実力は? (6ページ目)
二刀流としても注目の日体大・矢澤宏太この記事に関連する写真を見る矢澤宏太(日本体育大/173センチ・71キロ/左投左打)
日本ハムが1位指名を公言。じつは、彼が藤嶺藤沢高にいた時に私の母校(日大藤沢高)と試合をしたので、見たことがありました。当時は打撃がすごいという印象でしたが、4年間で投球がここまで伸びるとは驚きました。日本体育大と言えば、中日時代の後輩である辻孟彦コーチの手腕もあって毎年好投手を育成してきますが、矢澤くんも順調に成長したようですね。上背はさほどなくても、フォームはまとまっています。サウスポーで150キロを投げられるというだけでも希少価値があり、相当な素質があります。ガッツもありそうですし、投手としてはリリーフ適性のほうが高いのかなと感じます。とはいえ、伸びしろは十分にありますから、投球面の引き出しが増えてくれば先発での活躍も見込めるでしょう。また、矢澤くんはプロで投打の"二刀流"を続けたい意思を持っていると聞きましたが、それならパ・リーグの球団に進んだほうがいいでしょうね。セ・リーグの球団で守備につきながら投打の二刀流をこなすのは、体力的に非常に大変ですから。
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