山本昌が甲子園で輝いた11人の投手を診断。「この夏、最大の収穫」とほれ込んだ逸材は? (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

最速150キロを誇る日本文理・田中晴也最速150キロを誇る日本文理・田中晴也この記事に関連する写真を見る田中晴也(日本文理/186センチ・92キロ/右投左打)

大会前から今夏の目玉クラスと評判を耳にしていましたし、肉体的にも技術的にも今年の高校トップレベルの好素材だと感じます。残念ながら右手人差し指のマメが破れて本来の腕の振りができなかったようですが、モノのよさは随所に感じました。体は大きくてもフォームに無駄がなく、スムーズに腕を振れているのが魅力です。あえて注文をつけるなら、もう少し捕手寄りに体重移動できるようになれば、ボールの走りはさらに増すはずです。マメの影響かスライダーを投げる際に腕が緩むようにも見えたので、今後は変化球でも強く腕を振れるようになると楽しみです。

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