山本昌が甲子園で輝いた11人の投手を診断。「この夏、最大の収穫」とほれ込んだ逸材は? (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

今年春のセンバツで日本一に貢献した大阪桐蔭・川原嗣貴今年春のセンバツで日本一に貢献した大阪桐蔭・川原嗣貴この記事に関連する写真を見る川原嗣貴(大阪桐蔭/188センチ・85キロ/右投左打)

今夏は準々決勝で下関国際に敗れた大阪桐蔭ですが、この川原くんや2年生左腕の前田悠伍くんら相変わらずすばらしい素材が多いと感じます。川原くんはエース番号を背負うだけあって、貫禄のある投球を見せてくれました。彼の長所は、ゆったりとしたモーションから右腕を縦に振って、真上からボールが出てくること。ボールに角度が出る上に、強烈な縦変化の球種を使えます。大阪桐蔭の投手というと完成度の高いイメージがありましたが、彼に関しては伸びしろも十分にある。まだ線も細く見えるので、これから体が強くなってくればさらに化ける素材でしょう。

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