2021.11.18

怪物・佐々木麟太郎だけじゃない。神宮大会で見逃せない2022年のアマチュア球界を賑わせる大学・高校の逸材たち

  • 菊地高弘●文・写真 text & photo by Kikuchi Takahiro

 2年ぶりに"秋の風物詩"が戻ってくる。

 11月20日から第52回明治神宮野球大会が開催される。高校の部は今秋の地区大会を勝ち上がった10校、大学の部は全国11連盟の代表11校が出場する。

 寒風吹きすさぶ晩秋の神宮球場で高校生、大学生が熱戦を繰り広げる。開幕から4日間は第1、2試合が高校の部、第3試合以降が大学の部と、高校野球と大学野球を一度に楽しめる珍しい大会だ。昨年はコロナ禍の影響のため中止を余儀なくされ、今回は2年ぶりの開催になる。

 高校の部、大学の部ともに来年以降のドラフトを賑わすであろう有望選手が出場する。それぞれに注目選手をピックアップしてみよう。

花巻東の1年生スラッガー・佐々木麟太郎花巻東の1年生スラッガー・佐々木麟太郎 この記事に関連する写真を見る  高校の部で目玉になりそうなのは、高校1年生にして通算47本塁打(10月21日時点)を放つ佐々木麟太郎(花巻東)である。

 登録上のサイズは身長183センチ、体重117キロとまさに規格外。菊池雄星、大谷翔平を指導してきた佐々木洋監督の長男らしく、常識にとらわれないスラッガーへと成長していきそうな気配が漂う。

 MLB通算762本塁打を放ったバリー・ボンズ(元ジャイアンツほか)を参考にしているという打撃は、馬力に頼るのではなく体幹部の伸縮やバットヘッドの運動も使ったスイングを見せる。ひとりだけ明らかに打球音が異なり、全方向に飛距離が伸ばせるのが特徴だ。

 大会開幕戦となる11月20日の第1試合(國學院久我山戦)に登場するだけに、大きな注目を浴びるなかでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。

 今大会にはほかにも佐倉俠史朗(さくら・きょうしろう/九州国際大付)、真鍋慧(広陵)というスケールの大きな1年生スラッガーが登場する。佐倉は182センチ、104キロ、真鍋は189センチ、88キロと体格からして迫力がある。ともに動きにキレが出てくれば、大化けする可能性を秘めている。

 例年なら好投手が多く登場するのが高校の部の特徴だったが、今年は野手に有望選手が目白押しだ。優勝候補筆頭の大阪桐蔭は、強肩強打の捕手・松尾汐恩、強肩スラッガー・海老根優大が来年のドラフト候補になりそうだ。