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山本昌が夏の甲子園12人の好投手を診断。「全国で一番打ちづらい」と絶賛したのは? (5ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

甲子園では2完投を含む全6試合に登板した智辯学園の小畠一心甲子園では2完投を含む全6試合に登板した智辯学園の小畠一心この記事に関連する写真を見る小畠一心(智辯学園/185センチ・86キロ/右投右打)

 背番号10番でも、これだけ投球に強弱をつけられる投手がいるのかと驚きました。ワインドアップモーションの本格派右腕ですが、軽い力感と強い力感とを使い分けられる。かつてのダルビッシュ有投手(パドレス)や田中将大投手(楽天)のように、ギアを一段隠し持っているような投球スタイルでした。いかにも重そうな質のボールに、スライダーでラクにストライクをとれる器用さもある。コントロールもいいので、落ち着いた投球ができます。智辯学園の準優勝は彼の存在なしには語れないでしょう。

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