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157キロ右腕筆頭にプロ注目の逸材が続々。絶対に見逃せない夏の甲子園、好投手10人 (10ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki,Inoue Kota,Kikuchi Takahiro,Sankei Visual

最速145キロの速球と多彩な変化球で打者を翻弄する樟南・西田恒河最速145キロの速球と多彩な変化球で打者を翻弄する樟南・西田恒河この記事に関連する写真を見る西田恒河(樟南/175センチ・76キロ/左投左打)

派手さはないものの、数々の好左腕を輩出してきた鹿児島らしい実戦型左腕だ。最速145キロを計測するストレートとスライダー、チェンジアップなど多彩な球種を組み合わせ、打者を打ち取るバリエーションが多い。実家は浄土真宗の寺・善妙寺。名前の「恒河(ごうが)」はガンジス川のことで、「人々にとってなくてはならないもの」という意味合いが込められているという。樟南は大会6日目に三重と対戦する。

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 ほかにも右腕ならセンバツでも素材の片鱗を見せた京本真(明豊)や小畠一心(智辯学園)、和歌山大会で小園に投げ勝った智辯和歌山の中西聖輝、伊藤大稀の右腕コンビ、九州が誇る実戦型右腕の大嶋柊(西日本短大付)、日高大空(宮崎商)も要注目。2年生も投打にポテンシャルが高い田中晴(日本文理)、山田陽翔(近江)が楽しみだ。センバツでも活躍した鈴木泰成(東海大菅生)は右ヒジの状態不良で、大事を取って甲子園のベンチから外れた。

 左腕では高校屈指のゲームメイク能力を誇る代木大和(明徳義塾)、ボールのキレと完成度で勝負する野崎慎裕(県岐阜商)や永野司(倉敷商)、将来性の高い大型左腕・ヴェナルテ・フェルガス(日本航空)も見逃せない。2年生左腕も森山暁生(阿南光)、楠本晴紀(神戸国際大付)、森下瑠大(京都国際)と多士済々だ。

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