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広島・大道温貴の目の前で快挙。北東北大学リーグに注目の本格派右腕がいる (3ページ目)

  • 永田遼太郎●文・写真 text & photo by Nagata Ryotaro

 昨年秋のリーグ戦では、走者の有無に関係なくセットポジションで投げていたが、今春は再びワインドアップに戻した。

「自分の投げ方はどちらかといえば上半身で投げている感じなので、もっと下半身を使った投げ方になるように練習しています」

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 プロ野球選手などの動画を見ながら、日々、上達するヒントを探している。最近、とくに気になっているのはオリックスの山岡泰輔のピッチング動画だ。

「山岡選手も身長はあまり高くないと思うんですけど、それでも150キロを超える真っすぐを投げています。動画を見ても、下半身をしっかり使って投げていると感じましたし、真似をするのではなく、参考にさせてもらっています」

 中村が注目したのは左足の使い方だ。左足の股関節を内旋させながら並進運動して踏み込む。その一連の動作にヒントを見出し、手応えも上々だという。

「一番はリーグ優勝が目標なので、そのためにも富士大と八学(八戸学院大)には、しっかり勝ちたいと思っています」

 昨年秋の覇者・富士大との対戦は4月17日。いきなり開幕週で激突する。

「春のリーグ戦もまだできるのかどうかわからないような状態ですけど、大学ラストシーズンに向けてしっかり調整して、4年間やってきたことをすべての試合で出せたらいいなと思っています」

 ここまで支えてくれた人たちへの感謝の思いを胸に、中村は結果で応えるつもりだ。

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