山本昌がセンバツの好投手12人を診断「石田隼都は松井裕樹になる」 (8ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

昨年秋、チームを初の東北大会へ導いた八戸西の福島蓮昨年秋、チームを初の東北大会へ導いた八戸西の福島蓮福島蓮(八戸西/189センチ・72キロ/右投右打)

 上の世界ですごく伸びそうな、非常に面白い投手です。身長189センチと上背があって、フォームには欠点らしい欠点がありません。21世紀枠で出場した公立校にこんな魅力的な投手がいるのですから、世界は広いなと感じます。まだ体の線は細いし、発育途上ということもあって、厳しいトレーニングを課されるのはこれからのはず。プロの恵まれた環境で体づくりをしたら、もっと伸びそうな気配を感じます。甲子園では不本意な結果に終わったとしても、多くの人に素材のよさを見てもらえた点ではよかったと思います。これから体ができてくれば、今大会は高めに浮いていたボールが全体的に低めに集まってくるはず。今まで以上に角度が生かせる投手になって、大化けが期待できます。

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